トラックや特装車といったタンクローリー・ミキサー車・ゴミ収集車など様々な「働く車」、観光バスやマイクロバス、油圧ショベルやホイールローダー等の建設機械を塗装します。トラックの場合は、運転席のある部分をキャブ、後ろの荷物を積む部分をボデー、車軸の着いた下廻りをシャシといい、塗装の仕方や使う塗料もそれぞれに使い分けをします。

ではなぜ大型車両に塗装が必要なのか。塗装の役割を大きく3点に分けてみました。

1、外観を綺麗に、オリジナリティを出したりお客様のニーズに合わせる事が出来る。

塗装の色には数えきれないほどの種類があります。同じ赤でも濃い薄い、明るい暗いなど様々です。また2色や3色に塗り分けたり、メタリックやパール・ラメ等を使用したりすることで、オリジナリティを出す事が出来るので、会社でテーマカラーを作って全車を統一し見栄えよくする事が出来ます。また運搬物の温度を上げにくくする為、遮熱塗装を施工する等お客さまのニーズに合わせた仕上りにすることが出来ます。

2、傷や汚れ、錆から車体を守る。

塗装には経年劣化があります。車両の多くは鋼材で作られており、作業・保管場所や使用頻度によって差はありますが傷・汚れや錆などが発生しそのまま放置していると使い物にならなくなることもあります。その為、劣化が進んでくると再度塗装を施し車体を守り長く乗れるようにします。また新車時でも、海岸線や雪道をよく走る車輌には防錆塗装をすることで、錆の発生を抑制したりもします。

3、企業やお客様のブランドイメージを表現することで、プロモーション・広告の手段になる。

車体に企業のイメージカラーを塗装したり、社名やロゴなどを塗装することで、トラックやバスを見た人に印象を残し、求人や広告宣伝効果を得ることが出来ます。

当社の強み

大型車両は建設機械を除き、最大で高さ3,800mm・全長12,000mm・全幅2,500mmもの大きさになります。トレーラーでは連結時には16,500mmにもなります。弊社工場の設備では、このサイズの車両が入る塗装ブースが3部屋あり、その3部屋を使いこなすだけの技術を持った職人も在籍しており、ありとあらゆる大型車両の塗装のノウハウもありますので、短納期による工程、色やデザインの相談から中古車の塗替え依頼まで対応できるようにしています。

大型車両に使われる塗料

自動車メーカーでは近年水性塗料が使用されていますが、町の板金・塗装屋さんではまだまだ環境配慮型の1液もしくは2液型のウレタン塗料が主流です。さて大型車両ではどうでしょう。現在主に使われている塗料は、環境配慮型の揮発性有機化合物の少ない、環境にも人体にも優しい2液型のウレタン塗料です。水性塗料はまだ大型車両を塗るには、乾燥にかかる時間や塗料のコスト高など課題がありほとんど使われていないのが現状です。